村上記念病院


院内勉強会「間質性肺炎」  H23.7.22.

 当院内科 森公介医師の第2回目の勉強会で、肺炎その2 間質性肺炎について講義がありました。  間質性肺炎は様々な原因から薄いは肺胞壁に炎症をおこし、壁が厚くなって線維化し、呼吸をしてもガス交換ができにくくなる病気です。つまり酸素が肺に入って行かなくなるのです。症状としては、階段を登ったり少し無理をしたりすると息切れがしたり息苦しくなります。空咳が出たり発熱するなどが見られます。
 原因としては、関節リウマチや多発性皮膚筋炎などの自己免疫性疾患である膠原病、職業上や生活上でのほこりやカビから発症します。
 治療薬としては、ムコフィリン吸入、ピレスパ、プレドニゾロン、ネオーラルなどがあります。ムコフィリン吸入は長期に使っても、副作用がほとんどでない利点があり、自覚症状が少ない安定期の患者に適しています。プレスパは副作用として吐き気などの腹部不快感や日光過敏症があり、薬剤の減量や紫外線防止の対策が必要になります。
 また、間質性肺炎は下肺野から始まり、ばち状指になります。
 一度この病気にかかると、なかなか治りにくく、完治は難しいので、皆様、この病気の恐ろしさを知って、かからないように日頃から気をつけましょう。




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