村上記念病院


テーマ「食後の運動にご注意
食物依存性運動誘発アナフィラキシー」
森医師
  H24.6.22.

 食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは、特定の食品を食べた後に運動をすることで急激にアレルギーが生じる場合を言います。重症度が高く食物摂取後の運動によって、全身のじんま疹、呼吸困難、血圧低下、意識障害などの重篤な症状が半数以上に生じます。男性に多く、男女の比は1.5:1で10歳代の男性に好発し、平均年齢は24歳だそうです。
そして、小麦製品と甲殻類(えび、かに)が二大原因食物と言われ、小麦製品が60%、甲殻類が30%をしめるほどです。
また、原因となる運動には、球技やランニングなど運動負荷が大きいものが挙げられます。しかし、入浴、歩行、掃除、自転車などの日常生活によっても起きた報告があります。たとえば、パン摂取後犬の散歩。菓子パン摂取後自転車運転中等。
 予防は今の所薬ではありませんので、食べなくても生活に支障がないものなら食べない。
風邪や疲労時などは原因食物を食べない。原因食物・薬剤を摂取した場合は食後2〜4時間は運動を避けるなどです。
 また、今話題の洗顔石鹸での小麦アレルギーを例に挙げて講義をしていただきました。
食べ物や薬で症状が出たなど思い当たる人は一度調べてみては?





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