村上記念病院


院内勉強会「テーマ インフルエンザの基礎と予防」  H25.1.15.

全職員対象に院内勉強会を開催しました。
今回の講師は、中外製薬株式会社 三谷さんです。
インフルエンザは、ウイルスに感染して起こるものです。
ウイルスはA・B・C型の3つに分かれ、A型にのみ亜型が存在するため、いわゆる
新型インフルエンザは全てA型インフルエンザに該当します。ヒト・鳥類・ウマ・ブタを宿主にして、一方的にたよって生活していくなかで感染源となります。
感染経路は、飛沫感染で空中に浮遊しているウイルスを吸い込み感染します。
 今までにパンデミック(世界的大流行)は、1918年以降5回あり、一番最近に起こったのは、2009年A型(H1N1亜型)世界で数万人・日本で200人が亡くなりました。
今後いつ新型インフルエンザウイルスが発生するとも限りません。いわゆる鳥インフルエンザですが、最終感染源はインフルエンザに感染しても死なないブタと考えられています。ウイルス調査の結果現在、感染の徴候はないと発表されています。
 
インフルエンザの予防対策
● 毎年インフルエンザのワクチン接種(任意接種)を推奨していますが、
  流行するであろうと予測をして製造しているため、必ずワクチン株と流行株が
  一致するとは限りません。また、一致しても発症予防
   効果は、100%ではありません。ただし、死亡の予防効果は80%みられたと
  報告されています。重症化防止に流行前に接種しましょう。
● 咳エチケットを守りましょう。咳やくしゃみなど口から発生する飛沫感染です。
  マスクなどをして防御しましょう。
● 外出後のうがい・手洗いをして洗い流しましょう。
● 室内湿度は、50~60%に保ち乾燥に注意。また、こまめに水分補給をしましょう。
● 抵抗力をつけるため十分な睡眠とバランスのとれた栄養を取りましょう。
 
 最後に感染対策担当医師の岩政先生よりインフルエンザには、季節性と新型があり、その違いを知ってほしい。流行したと言われれば、マスクをして外出する国民性、また、高熱があれば医療機関に受診し、発症後48時間以内にタミフルなど治療が開始される
そんな国は、世界的にみても稀な国で、インフルエンザ対策国である。とお話がありました。平成24年第50週(12/10~12/16)からインフルエンザ流行シーズンに突入し、感染者の報告もされてきております、予防対策に留意し元気に過ごしましょう。





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