◆村上記念病院糖尿病新聞 2002年6月13日発行
糖尿病の検査の意味って!?
 

 「それでは、検査をしてみましょう。」とりあえず診察を・・と思っただけなのに、いったいどんな検査だろう、糖尿病って言われたらいやだなあ・・とか。思われた方いませんか?
 糖尿病は管理がとても大切です。しっかり診断をして、境界型や糖尿病型と言われた方は、快適な社会生活を続けるためにも経過を見ていくことが大切です。
 検査といっても、尿検査と採血、胸部レントゲン、心電図、眼底検査です。診断には、ブドウ糖負荷試験(ブドウ糖を飲み、時間ごとに採血します。)をします。それで、空腹時と2時間値で、糖尿病の正常型、境界型、糖尿病型と判断します。
 空腹時血糖が高かったり、尿糖が出ているだけでは、判断できません。安心もできませんが、安易に不安がることもないのです。
 また、境界型や糖尿病型と診断された方は、定期検診を必ず受けて下さい。経過を見て、良いコントロールが出来ているかの確認をしましょう。2〜3ヶ月の血糖値の判断ができるヘモグロビンA1cが採血で出来ますので、ごまかしは出来ないし、努力は必ず結果として出てきます。尿糖と共に、尿蛋白も重要です。詳しくは、主治医にお尋ねください。

血糖コントロールの指標と評価
血糖コントロールの指標と評価 不可
空腹時の血糖値(r/dl) 100未満 100〜119 120〜139 140以上
HbA1c(%) 5.8未満 5.8〜6.5 6.6〜7.9 8.0以上

 糖尿病の方は、参考にしてください。落ち着いている方も、もう一口の食事や、不規則な生活が続いたり、風邪等の体調不良でコントロールが乱れたりしますので、早めに対応しましょう。

 次回の健康教室は、6月7日(金)11時から体操のできる服装で、タオル1枚を持ってお気軽にお越しください。お待ちしています。

村上記念病院糖尿病チーム
 

村上記念病院
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