◆村上記念病院糖尿病新聞 2003年3月3日発行
生活習慣病から脳を守ろう!
 


 2月21日に当院脳外科藤田Drから、お話をして頂きました。
 成人病と言われていたものが今は生活習慣病と言われていますが、その背景には、食生活が大いに関わっています。
 日本人の死亡原因は、一位 悪性新生物(癌)、二位 心疾患(ただし、高血圧性は除く)、三位 脳血管疾患(脳卒中) ですが、脳卒中と心疾患の中に糖尿病の人が多く含まれています。健康人の2〜4倍なりやすく、予後も悪いといわれています。これは、動脈硬化に基づいており、血糖コントロールが出来ていないと、血管の中はドロドロ血となり、血管が詰まりやすくなります。血管の状態を確かめたい方はMRIと言う検査があります。
 詰まってしまっても治療方法はありますが、できればその前に予防したいものです。食事療法等を見直して見てください。
 また、脳はグルコース(ブドウ糖)だけを使うし、蓄えはないので、低血糖に長くなると脳にも弊害がでてきます。壊れた脳は元には戻らないので、くれぐれもご注意下さい。
 次回は3月28日「楽しい運動療法」についてです。お食事会もありますので、御希望の方は内科外来に申し込んで下さい。
 糖尿病の方にとって、血糖値は大変関心の高いものでしょう。

 

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