◆村上記念病院糖尿病新聞 2009年9月11日発行
緑内障ってなぁに?
内科 看護師

緑内障ってなぁに?

緑内障は簡単にいうと、視神経が障害されて、視野が欠けていく病気です。
緑内障は症状が出ていてもなかなか気づかないことが多く、そのため受診が遅れ、気づいた時には症状が進んでいる事が少なくありません。早期に発見、治療して進行を止めないと、やがては失明してしまいます。
緑内障で失明する人は、糖尿病網膜症についで2番目に多く油断の出来ない病気です。

視野が欠けるのはなぜ?

眼の中は房水という水がいつも循環しています。この水は、眼の組織に酸素や栄養を運んだり、眼の形を保ったりしています。この房水の流れがどこかで妨げられると、眼の中に水が溜まって眼がパンパンに硬くなってしまいます。溜まった水の圧力により、眼から脳へ映像を送る役目をする視神経が傷んでしまいます。すると、傷んだ視神経に対応する部分の視野が欠けてしまいます。
視野は多少欠けてしまっても自覚することはありません。

緑内障もいろいろ!!

緑内障を大きく分類すると、開放隅角緑内障(目詰まり緑内障)・閉塞隅角緑内障(水路が狭い緑内障)・続発緑内障・発達緑内障に分けられます。
開放隅角緑内障は、排水口のフィルターが目詰まりを起こしてなります。
閉塞隅角緑内障は、排水口までの水路がせまいタイプです。
続発緑内障は、他の病気やお薬・眼の炎症によって起きます。
発達緑内障は、眼が作られる時にうまく水路が完成せず起こります。
開放隅角緑内障の中には、水の流れが正常で眼が固くなっていないのに、視神経が傷んでしまう正常眼圧緑内障が含まれます。

緑内障と上手に付き合うポイント!

*緑内障といわれたら通院を欠かさない。 
 一旦視野が欠けてしまうと元には戻らないので、眼の硬さのコントロールは欠かせません。

*医師の指示通りに薬を点眼・服用する。
 効果のある薬でも、指示通りに使用しなければ十分なコントロールはできません。

*心配し過ぎない。
 早期発見と適切な治療により、一生十分な視野・視力を保つことが可能です。

*緑内障といわれてない人も定期検査を!
 40歳以上の人が100人集まれば、4人は緑内障の人がいるといわれています。緑内障治療の最初のキーポイントは早期発見です。

村上記念病院糖尿病チーム
村上記念病院
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