糖尿病新聞

お酒（アルコール）を飲むと、大部分が吸収され血流にのって肝臓へ。そこでアルコール脱水素酵素（ADH）によりアセトアルデヒトに分解され、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素（ALDH１型、２型）により酢酸と水に分解されます。
アセトアルデヒドは毒性が強く、飲酒したときに頭痛、吐気、動悸などを引き起こす原因物質です。これはALDHにより分解されますが、日本人含む黄色人種はALDH２低活性型の人が多いため、全く飲酒できない人、飲めても悪酔いする人がいます。

＜＜アルコールパッチテストで体質チェック！！＞＞

絆創膏に消毒液エタノールを２～３滴たらす。
腕の内側に貼り、7分間おいておく。
絆創膏をはがし、皮ふの状態を判定する。

判定基準

①７分後赤くなる→全く飲めない体質。ALDHがほとんど働かない。少量の飲酒でも危険。
急性アルコール中毒に注意。

変化なし→絆創膏をはがして10分おく。

②10分後赤くなる→本当は飲めない体質。ALDH低活性。赤くなりながらも飲む。
肝臓を壊しやすい。

変化なし→飲める体質。ALDH２が働くため、悪酔いしないが飲みすぎてしまう。
アルコール性肝疾患や依存症に注意。