◆村上記念病院糖尿病新聞 2011年5月26日発行
過活動膀胱(活動しすぎるぼうこう)について
 

☆過活動膀胱の推定患者数

40歳以上の女性10人に1人   40歳以上の男性7人に1人

☆過活動膀胱とは?

尿意切迫感 頻尿 尿もれの症状を有する。

☆頻尿とは?

日中・・・8回以上 夜間・・・1回以上(夜間におしっこのために起きてしまう)


頻尿症状にもタイプがある

タイプ@: 尿の量(回数)が多い
・水分の摂り過ぎ、初期の糖尿病による喉の渇きがある為の多飲
・高血圧治療のため薬(利尿剤)を飲んでいる
・加齢による腎臓機能の低下(夜間頻尿)
タイプA: 尿が全部出ない(残尿がある)
・膀胱の神経障害(糖尿病)
・排尿困難(前立腺肥大症)
タイプB: 1回に出る尿の量が少ない
・膀胱にたくさんの尿をためておくことがむずかしい
 (脳梗塞・脊髄損傷などの中枢神経の障害、過活動膀胱)
・加齢による膀胱の容量の減少も考えられる

☆高齢者の夜間頻尿

●高齢者では抗利尿ホルモンの分泌が減り、夜間頻尿となる。
●高齢者は睡眠が浅い為に目が覚めやすい。
  おしっこのせいで目が覚めたと勘違いしているケースもある。

☆過活動膀胱はなぜ起きるのか?

原因@神経系のトラブル
      ・脳と膀胱の筋肉を結ぶ神経の回路に障害が起きた場合
原因A骨盤底筋のトラブル
      ・出産や加齢によって、子宮、膀胱、尿道などを支えている骨盤底筋と
       呼ばれる筋肉が弱くなった場合
原因Bそれ以外の原因
      ・何らかの原因で神経が過敏に働く場合(原因が特定できない場合もある。)

☆過活動膀胱の治療

行動療法@生活指導・・・水分やカフェインを取り過ぎない
               早めにトイレに行く
               トイレの場所を確認しておく
      A膀胱訓練・・・トイレを少し我慢する
               少しずつ15〜60分単位で我慢する間隔を延ばしていく
               目標は2〜3時間我慢できる状態
      B骨盤底筋訓練…骨盤底筋の筋力をつけることで腹圧性尿失禁を改善
               膣と肛門を意識的に締めたり緩める体操
薬物療法・・・抗コリン薬(膀胱の神経の過敏な働きを抑える)
その他の療法・・・電気刺激法
           骨盤底筋の収縮力を強化したり、膀胱や尿道の神経の働きを調査する

過活動膀胱について

村上記念病院糖尿病チーム
村上記念病院
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