◆村上記念病院糖尿病新聞 2011年11月11日発行
糖尿病の検査「HbAIcを中心に」
村上記念病院 臨床検査室

1.糖尿病の人口と病気の特徴

糖尿病と予備群合わせて約2210万人と推計される。(2007年国民健康・栄養調査)糖尿病患者は1997年と比べると約1.3倍に増え、 増加ペースが加速している。また、糖尿病は自覚症状がほとんどないため治療を受けている人は約55%、治療を受けてない人も約40%いる。


2.糖尿病型

血糖値(空腹時≧126r/dl、OGTT2時間≧200r/dl、随時≧200r/dl)
HbA1c(JDS値)6.1% 「HbA1c(国際標準値)≧6.5%」


3.血糖値コントロールの指標と評価

指標 コントロールの指標と評価
不可
不十分 不良
HbAIc値(%) 5.8未満 5.8〜6.5未満 6.5〜7.0未満 7.0〜8.0未満 8.0以上
6.5〜8.0未満
空腹時血糖値(mg/dl) 80〜110未満 110〜130未満 130〜160未満 160以上
食後2h血糖値(mg/dl) 80〜140未満 140〜180未満 180〜220未満 220以上

4.近々HbAIc値が0.4%高くなるかもしれません!

HbA1cの測定値は、今まで国ごとにわずかな差がありました。これを統一するために、まもなく国内のHbA1c値は、 従来の検査法の値に0.4%足した数値(国際標準値)が使われるようになる予定です。


5.定期的な検査を忘れずに!

糖尿病は検査の病気です。忙しくて検査に行く暇がないとか、まだ大丈夫なはずだなどと、勝手な理由をつけず、定期的な検査を忘れずに受け、 コントロール状態を確認して、病気を進行させない努力をしましょう。


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村上記念病院糖尿病チーム
村上記念病院
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